ニュース 社会 作成日:2015年6月24日_記事番号:T00057703
ある男性(57)が医師に処方されたカプセル剤と錠剤、計5粒を一気に服用した後、すぐに横になって床についたところ、薬の残留物が喉に張り付いて飲み下せなくなり、食道を切除するほどの事態に至った。
この男性が手術を受けた台中市の童総合医院胸腔外科の童詠偉医師によると、男性は今年1月に交通事故を起こして負傷し、病院で治療を受けた後、消炎剤、痛み止め、筋弛緩剤、胃薬を処方され、1度にカプセル剤3粒、錠剤2錠を服用するよう指示された。
男性は家に帰った後、早速1回分の包みを開け、中に入っていた薬をまとめて口に含み、わずか2口分の水で流し込み、すぐに就寝した。
翌日目が覚めると、喉に違和感を覚えたため、男性は薬の服用をやめてしまった。6日後には喉が腫れ上がり、何も飲み込めなくなった。
男性が慌てて病院で診察を受けたところ、喉にはまだ薬の残留物が張り付いていて大きな潰瘍と化し、食道に穴が開いていた。医師は感染の拡大を防ぐため、すぐに手術を行い、食道を切除した。
そして3カ月後、男性の大腸を使用して食道の再建手術を施し、さらに3カ月の観察を経て男性はようやく再び自分の口で食べられるようになった。
童医師は、薬の中には男性の服用した消炎剤や痛み止めなど水素イオン指数(pH値)の高いものがある他、カプセル剤は熱や水分が加わると粘着性が高くなるため、こうした薬を飲む際、水分が少な過ぎると喉に張り付き、炎症や潰瘍を引き起こす可能性があると指摘した。
こうした事態を避けるため、薬を飲む際は1粒ずつ、200〜300ccの常温水で服用し、飲んだ後はすぐに横にならず、30分程度は立ったり、座ったりした状態でいるよう童医師は提言した。もし受診が遅ければ、ショック死もあり得るというから、正しい飲み方が大切だ。
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