ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）は23日の董事会で、謝清江総経理（52）が副董事長に昇任する人事を承認した。謝氏は総経理を兼任し、蔡明介（ミンカイ・ツァイ）董事長は留任する。事業承継に向けた第１段階とみられる。24日付経済日報が報じた。
謝氏は1997年のメディアテック創業時、ファウンドリー大手、聯華電子（ＵＭＣ）から転職し、05年に総経理に就任した。これまで光学ドライブ（ＯＤＤ）やＤＶＤプレーヤー、第２世代移動通信システム（２Ｇ）携帯電話用チップで功績を挙げ、同社は台湾株式市場の時価総額首位に３度輝いた。２Ｇ携帯電話はボトルネックに直面したが、３Ｇ、４Ｇスマートフォンで盛り返し、ＩＣ設計世界３位に浮上した。
謝氏は副董事長就任後、スマホ用チップ世界最大手、クアルコムへの挑戦が重要任務となる。
