ニュース 社会 作成日:2015年6月25日_記事番号:T00057730
高雄市に住む70代の男性がバイクで買い物に出掛けたものの道に迷い、そのまま300キロメートル離れた花蓮市に行き着いてしまうという珍事が起きた。
蘇さんと旅を共にしたバイクも無事、高雄の自宅まで配達された(24日=中央社)
高雄市岡山区在住の蘇明輝さん(76)は21日午前、「破布子(樹子)」と呼ばれる木の実の食材を買いにバイクに乗って自宅を出た。しかし、目当ての食材を購入した後、帰宅しようとしたところ誤って見知らぬ道に入り込み、迷子になってしまった。
道行く人に何度か道を尋ねたものの、その人が間違った教え方をしたのか、自分が誤解したのか、一向に見慣れた景色が見えてこない。そうこうするうちに日が暮れてしまい、蘇さんは通りすがりに見つけた寺院で一夜を明かすことになった。幸い、財布は身に付けていたので食べるものには困らなかったという。
そして次の日も蘇さんは、我が家を目指して旅を続けたが、いくら走っても辺りは見知らぬ風景ばかり。そしてどこかは分からぬ街中に到着した。実はこの時、彼は高雄市から南回公路(屏東県〜台東県を結ぶ省道の一部)を通り、台東県を経て約300キロを走破し、花蓮市に到着していた。
同市で蘇さんに「高雄の岡山はどう行けばいいのか」と聞かれた地元住民は、彼がバイク旅行者には見えなかったことから、詳しく事情を聞いたところ、道に迷って高雄からはるばるやってきたことが判明。認知症の疑いがあると、すぐに警察に通報した。
ただ警察が派出所で蘇さんから話を聞いたところ、受け答えもしっかりしており、特に認知症を患っている様子はなかった。さらに彼は「自分は普段、農作業をしており、体は丈夫だ」と胸を張り、迷って花蓮まで来てしまったにもかかわらず「花蓮の稲はきれいで、景色も素晴らしい」と思わぬ旅行を楽しんでいたようだ。
なお蘇さんは依然、自分でバイクに乗って帰るつもりだったようで、派出所でも警察官に「岡山へはどう行くのか」と尋ねたそうだ。しかし「このまま行かせては台湾を1周しかねない」と考えた警察は家族に連絡。蘇さんは慌てて車で駆け付けた家族によって自宅に連れ戻された。
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