米経済誌フォーブスの2015年版の台湾長者番付（上位50位）で、首位は富邦金融控股の蔡明忠董事長と蔡明興副董事長の兄弟（資産総額100億米ドル）だった。保険事業の好調で資産総額が45%増加したことに加え、昨年死去した富邦集団の蔡万才総裁の遺産を相続したことが要因となった。蔡兄弟の番付入りは初めてで、蔡一族としては３度目の首位だ。26日付蘋果日報が報じた。
２位は旺旺集団の蔡衍明総裁（資産総額83億米ドル）で、首位の座を譲った。中国における乳製品のコスト上昇と個人消費の落ち込みで同社は昨年、2008年以来初の減収となり、蔡総裁の資産総額が13億米ドル減少した。
３位は頂新国際集団の経営陣の魏家４兄弟（資産総額75億米ドル）で、前年の２位からランクを下げた。昨年発覚した不正食用油事件が響いた。
４位は鴻海精密工業の郭台銘（テリー・ゴウ）董事長（資産総額67億米ドル）で前年のランクを維持した。
この他、宏達国際電子（ＨＴＣ）の王雪紅（シェール・ワン）董事長は37位（資産総額11億米ドル）で、女性で唯一ランクインした。
上位50位の資産総額は合計1,171億米ドルで前年比３億米ドル減少した。
