中外製薬は25日、医薬品の輸入販売を行う台湾子会社、台湾中外製薬と、製品の開発業務を行う中外医薬開発を７月31日付で合併すると発表した。台湾中外製薬が存続会社で、再編後の従業員は63人。
中外製薬は４月に自社創製品のearly PoC（研究段階で構想した薬効が臨床でも有効性を持つことを実証すること）取得の迅速化を目的とし、トランスレーショナルクリニカルリサーチ（ＴＣＲ。創薬で生み出された科学的コンセプトを臨床で検証する、前臨床研究からＰｏＣまでの臨床研究）本部を発足した。その活動の本格化に合わせ、欧州、中国、台湾の子会社の統合・再編を行う。臨床開発や輸入販売などの機能を１社に統合することで、開発から販売まで一貫した体制に整備する。これにより、各機能がそれぞれの専門性を高め、顧客満足の向上に向けた協業に連携して取り組むことができるとした。
