ニュース 社会 作成日:2015年6月29日_記事番号:T00057787
高雄港の対岸に浮かぶ細長い島、旗津は、海鮮料理などで知られる観光スポットで、休日にはフェリーに乗ってやって来る大勢の観光客でにぎわう。ただ記録的な猛暑に見舞われている今月、この島にある海水浴場で砂が灼熱(しゃくねつ)の太陽に熱せられて「ホットプレート」と化し、はだしで歩いて足の裏をやけどする観光客が相次いでいる。
旗津海水浴場は7月4日〜8月9日、砂で作った像を展示するイベントが開催されるため、さらなる人出が予想される(高雄市政府観光局リリースより)
旗津海水浴場に隣接する旗津医院では今月、はだしで砂の上を歩いて足の裏をやけどしたとして診察を受けた患者が20人を超えた。
ある20代の女性は先ごろ、旗津を訪れた際、海を見て思わず靴を脱ぎ、はだしで波打ち際へ向かって駆け出したが、あまりの熱さに半分も進まないうちにがまんできなくなり、足の裏に水ぶくれができるほどのやけどを負った。
また27日に旗津海水浴場に同級生と遊びに来た高校生もはだしで砂浜に入ってやけどを負い、自分で歩けなくなったため、靴を履いた友人に背負ってもらい、砂浜から脱出した。「靴の底からでも熱さが伝わってきた」という友人は「はだしで砂の上を歩けば足の裏が焼き肉になる」と語った。
蘋果日報の記者が同日、現地で砂の表面の温度を測ったところ、なんと65度を記録した。
なお旗津医院の鄞子傑医師は、患者のほどんどはあわてて元の場所に走って戻ろうとするため、共通してつま先部分にやけどを負っていたと説明。「走るスピードが遅ければ遅いほどやけどはひどくなる」と指摘した。実際、50代の女性患者は速く走れなかったことから足の裏全体に水ぶくれができてしまった。
なお足の裏をやけどして水ぶくれができてしまうと、薬を塗って治療しても全快には1カ月程度かかり、その間、歩行に不便が生じるという。
鄞医師は砂浜を歩く際は必ず靴を履くよう注意を喚起した上で、やけどを負った場合はまず冷水で20分ほど冷やしてから病院で診察を受けるよう提言した。
暑い夏、砂浜を見れば舞い上がってはだしで駆け出したくなる気持ちも分かるが、そこはぐっとこらえ、手で砂の温度を確かめてからにした方が良さそうだ。
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