ニュース 建設 作成日:2015年6月29日_記事番号:T00057792
金融持ち株会社、中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)の旧本社ビル(台北市信義区)売却の障害となっていた文化公演施設「新舞台」の撤去問題をめぐり、ビルを保有する中国信託商業銀行(CTBCバンク)は26日、新舞台と同じ場所に同じ規模の文化公演スペースを設けることで台北市と合意し、共同記者会見で発表した。27日付工商時報が伝えた。
中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長(右)は、中信金創業者の辜濂松氏が新舞台オープン当時にピアノを弾いている写真を柯市長(左)に手渡した(台北市リリースより)
「反企業」イメージが持たれている柯文哲台北市長も「都市発展と文化保存は共存できる。2年に及んだ新舞台論争は円満に解決できた」と満足を表明した。
新たに建設される文化公演スペースは、客席数約1,200席の規模で、CTBCバンクは市側にいかなる付帯条件も付けず、容積率の優遇も求めない。
新舞台は市に「文化景観」の指定を受け、勝手には撤去できなくなり、旧本社ビルの売却入札延期の原因となっていた。その後、台北市政府訴願委員会はこのほど、新舞台の文化景観を取り消したため、売却手続きの再開に道が開けた。
文化景観の指定取り消しを受け、CTBCバンクには新舞台のような文化公演スペースを再建する法的義務はなくなったが、同行の陳国世副董事長は「新舞台を設置した当時の公益目的や芸術文化振興の初心に立ち返り、外資系株主や取締役会の同意を得た」と説明した。
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