遠東集団（ファーイースタン・グループ）傘下、遠東新世紀（ファーイースタン・ニューセンチュリー）の徐旭東（ダグラス・シュー）董事長は26日、中台、ベトナムでの生産能力拡大に200億台湾元（約790億円）を投じる計画を発表した。ナイロン66、ポリエステル不織布などの生産ライン拡大、新工場設立や、車載用材料、衛生材料の分野参入を行う。27日付工商時報が報じた。
徐董事長（右）。遠東新世紀はコカコーラと共同で、世界初の100％植物由来ペットボトルを開発した（26日＝中央社）
同社は、台湾、上海で、おむつ、医療用マスクなど向けにポリエステル不織布の生産ラインを設置する。投資額は30億元。また蘇州工場で自動車のエアバッグ、シートベルト、タイヤ向けなどにナイロン66を初めて生産する。投資額は35億元。
この他、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）商機を狙い、中台に続いてベトナムで垂直統合を進める。投資額は100億元。同社は、３年以内に投資効果が表れると予測した。
