太陽電池用多結晶シリコンウエハー最大手、緑能科技（グリーン・エナジー・テクノロジー）は26日の定時株主総会で、今年第４四半期にも黒字転換を見込んでいることを明らかにした。27日付蘋果日報が伝えた。
林董事長（左）は、同社の昨年の高級シリコンウエハー出荷量は2.22GB（ギガバイト）で前年比12％増加したと語った（26日＝中央社）
同社によると、７月には高級シリコンウエハーの価格が下げ止まり、小幅ながら上昇に転じたという。また、受託生産価格も７月から５％引き上げる。
同社は第４四半期に製品価格の値上げを計画しており、コスト削減効果も相まって、黒字計上が可能とみている。来年については、高性能シリコンウエハー市場が供給不足状態となるため、５期連続の赤字からの脱却を見込んでいるとした。
林蔚山董事長は「高級製品の商機を楽観している。世界的大手メーカーと協力し、市場開拓に努めたい」と述べた。
同社の設備稼働率は95％以上を維持しており、新たに開発した「Ｖシリーズ」のポリシリコンは変換効率が19％に達した。
