ニュース 電子 作成日:2015年6月30日_記事番号:T00057836
宏碁(エイサー)の株価は今月23日の株主総会以降下落が続いており、29日終値で15.1台湾元(約60円)と、王振堂董事長(当時)ら経営陣が業績不振により辞任した2013年11月の水準まで低下している。同社は昨年、3年間連続の赤字から抜け出して黒字転換を果たしたものの、同社が抱える経営課題である▽核心業務のノートパソコン事業低迷▽不安定な人事▽リソース配分のアンバランス──が株価不振の3大要因と30日付電子時報は指摘している。
エイサーは八仙水上楽園での粉じん爆発事故の被害者支援として、義援金200万台湾元(約800万円)を寄付すると発表した(30日=中央社)
エイサーは今年、ノートPC事業においてクロームブック、タブレット端末としても使える2in1ノートPC、ゲーム用PCに注力しているが、クロームブックは低価格、2in1ノートPC、ゲーム用PCは市場シェアが低いことから同社ノート事業の縮小は予想を超えるスピードで進んでいる。
またエイサーでは最近、タイ支社総経理が聯想集団(レノボ)へ移籍。英国総経理がわずか5カ月で辞職するなど上級管理職の離職が相次いでいることや、創業者の施振栄(スタン・シー)氏が主導するBYOC(クラウドの個人利用)は、業務範囲の広さに対し運用可能な人材が限られるなどリソースの配分に不均衡が生じる恐れがあることも不安視されている。
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