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世界3大コンテナキャリア、高雄〜ロス線を共同運航


ニュース 運輸 作成日:2008年2月29日_記事番号:T00005789

世界3大コンテナキャリア、高雄〜ロス線を共同運航

 
 世界3大コンテナキャリアである、デンマークのマースクライン、スイスのメディテラニアン・シッピング・ カンパニー(MSC)、仏CMA-CGMは、4月上旬から超大型フルコンテナ船による高雄~ロサンゼルス間の航路を共同で開設する。これにより長らく遠洋幹線の大型コンテナ船による新航路開設がなかった高雄港と輸出入業者には大きな利益がもたらされるが、海運業者はさらなる競争激化にさらされることになる。28日付工商時報が報じた。

 海運業者によると、3社は8,100TEU(20フィートコンテナ換算の取扱量)の超大型フルコンテナ船5隻を運航し、寄港地は順に高雄、香港、深圳塩田、上海、青島、ロサンゼルスを計画している。同航路ではロスから高雄へ向かう航路が最も競争力を発揮するとされ、3社は同航路では台湾への輸入貨物を主力とするとみられる。

 輸出に関しては、寄港順から台湾~ロス間は18日を要し、他社の11~15日に劣るため、3社は台湾からの輸出貨物に低価格を提示すると見通し。特に初めて台湾~米西海岸航路を運航するMSCとCMAは現在の最低価格より安い、40フィートコンテナ1個1,500米ドル以下という価格で顧客獲得に乗り出すと予想される。