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保険会社の海外投資、3〜5%引き上げへ


ニュース 金融 作成日:2008年2月29日_記事番号:T00005790

保険会社の海外投資、3〜5%引き上げへ

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は27日、保険業者による海外投資比率の引き上げを一回3%まで認める方針を基本決定した。さらに台湾元の為替レート上昇を受け、一回5%まで引き上げを認めることも視野に入れ、中央銀行に意見を求める方針だ。中銀の判断を待って最終決定する。28日付経済日報が伝えた。

 昨年の保険法改正で、保険業の投資上限は資金運用額の35%から45%に引き上げられた。これを受け、金管会は一回5%まで海外投資比率を引き上げることを認める方針を固めたが、中銀が難色を示し、調整が長引いていた。しかし、台湾元の上昇圧力を緩和するには、保険会社の海外投資が有効という判断から、中銀は引き上げ幅を一回3%までとする金管会の妥協案に同意した。

 保険事業発展センターの統計によると、生保業界の運用資金は7兆5,000億台湾元(約25兆5,000億円)に達し、海外投資比率が1%引き上げられれば、751億元を海外投資に回すことが可能となる。この結果、仮に5%まで引き上げが認められれば、3,700億元の海外投資枠が生まれ、台湾元の上昇圧力に一定の歯止めとなりそうだ。