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粉じん爆発事故支援、日本人医師10人が来台へ


ニュース 社会 作成日:2015年7月6日_記事番号:T00057924

粉じん爆発事故支援、日本人医師10人が来台へ

 新北市八里区のウオーターパーク、八仙水上楽園で先月27日に起きた粉じん爆発事故で現在も多くの被害者が生命の危機に瀕している状況を受け、日本医師会および国際医療NGO(特定非営利活動法人)、AMDA(アムダ)が医師10人、看護師40人の派遣を決めた。早ければ9日に現地入りする。ただ台湾の「医師法」では外国の医師が台湾において問診以外の医療行為を行うことは認められない。5日付自由時報などが報じた。


衛生福利部の林奏延次長(右2)は、大学病院などでは、海外の医師は申請すれば台湾人医師の指導の下で医療チームに加われ、一部の医療行為に従事できるが、主治医にはなれないと強調した(5日=中央社)

 これに対し、中華民国医師公会全国連合会(医師公会)は4日、台湾人医師の指導の下、日本人医師が簡単な医療行為を行うことを可能とする覚書を日本医師会と交わすと発表したが、衛生福利部(衛福部)の王宗曦・医事司長は「民間団体が交わした覚書が法律に優先されることはない」と指摘し、来台した日本人医師に問診以外の行為を認める考えがないと表明した。

 なお同問題に対し柯文哲台北市長も、「日本人医師が台湾へ来ても、実務面で大きな助けにはならない。コミュニケーションだけで大問題になる」と否定的な見方を示した。

 この他、日本赤十字社は5日、台湾赤十字の要請に応じ、1億円相当の人工皮膚を寄贈すると発表した。同日夜、台湾に到着し、今後、各病院に配布される予定だ。