ニュース 社会 作成日:2015年7月6日_記事番号:T00057925
台湾有数の観光地、新北市の九份で最近、観光客がすりに遭ったり、商店が万引に遭う事例が頻発する中、ベトナム人すりグループの存在が浮かび上がっており、警察が警戒を強めている。
新北市瑞芳区の山間に残るレトロな町並みや海を臨む美しい風景が人気を集める九份には連日、台湾域内のみならず日本人をはじめ海外からも大勢の観光客が訪れており、間もなく到来する夏休みシーズンはさらに多くの人出でごった返す見通しだ。
しかし同地では4月、観光客がすりに遭い、財布や現金を盗まれるという事件が相次いだ。通報を受けた警察が捜査したところ、犯人は労働ビザで入境した後、逃亡したベトナム人の窃盗グループとみられ、メンバー同士が互いに協力して犯行に及んでいるらしく、検挙が難しい状況だという。
犯行の具体的な手口は、観光客が景色に目を奪われたり、写真撮影に集中し、うっかりリュックのファスナーを締め忘れているところを狙ったり、人混みに乗じて商店の中に入り込み、商品や貴重品を盗み出すというものらしい。
また、昇平戯院や竪崎路、軽便路など人の密集しやすい場所や、基山老街の商店が被害に合うケースが多く、さらに観光客の被害者のほとんどが女性だ。このため警察では日本語や英語に精通した女性の私服警官に現場周辺を巡回警備させている。
こうした事態を受けて地元自治体では、観光客に対し、リュックなどの手荷物は背負うのではなく胸の前に抱えて被害を予防するよう呼び掛けている。
夏休みに九份旅行を計画している方はご注意を。
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