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洪秀柱氏の総統候補選出、全代会で採決実施も


ニュース 政治 作成日:2015年7月6日_記事番号:T00057926

洪秀柱氏の総統候補選出、全代会で採決実施も

 与党国民党は今月19日の全国代表大会(党大会)で、来年1月の総統選の公認候補として、既に指名資格を満たしている洪秀柱副主席(立法院副院長)を選出する見通しだが、洪氏の対中政策路線が議論を呼んでいることから、李四川秘書長は5日、慣例に従った拍手による承認ではなく、現場で異議を唱える意見が出た場合には、採決による選出を行うこともあり得るとの認識を示した。6日付自由時報が伝えた。


洪副主席は「中華民国が存在しないのなら、われわれは一体何なのだろうか」と問い掛けた(5日=中央社)

 洪氏をめぐっては、「一中同表(中国と台湾が中国全体の一部であることを相互に表明する)」という対中政策路線がこれまでの国民党の「一中各表(一つの中国を堅持しつつ、中台が異なる解釈を取る)」の範囲を逸脱するとの批判の声が党内からも上がっている。

 採決実施をめぐっては、党内に賛否両論がある。重鎮の呉育昇立法委員は「採決は対立を生む。余計な問題を生じさせ、野党の笑い草にされるべきではない」と主張。盧嘉辰立法委員は「現在の混乱では、皆を納得させられる一つの有効な処理方法ではないか」と述べた。

 現在の情勢では、採決が行われても洪氏の候補指名は覆らないとみられるが、反対票が多数投じられる事態となれば、党内の不協和音を露呈することになりかねず、今後の選挙戦にも微妙な影響を与えることになる。