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抗日戦争勝利70周年、台湾軍が閲兵式


ニュース 政治 作成日:2015年7月6日_記事番号:T00057928

抗日戦争勝利70周年、台湾軍が閲兵式

 台湾軍は4日、馬英九総統や日中戦争を戦った元兵士134人などが出席する中、新竹県の湖口基地で抗日戦争勝利・台湾光復(日本の植民地支配からの解放)70周年を記念する閲兵式を行った。5日付聯合報が伝えた。


元兵士らが入場すると観客から温かい拍手が上がった(4日=中央社)

 国防部は今年初めの時点で今回の閲兵式は計画していなかった。しかし、中国が今年、盛大に抗日戦争勝利70周年を祝う行事を計画する中、「抗日戦争」を共産党が主導したかのような解釈が広がることに不満が高まったことから、馬総統の指示で定例演習「漢光31号演習」の参加戦力を使い、閲兵式の実施が決まった。

 閲兵式には戦闘機64機、車両294台、兵士3,858人が参加した。

 馬総統は「8年間の(対日)抗戦は中華民国政府が主導したものであり、勝利は(国民政府軍事委員会の)蒋介石委員長が指導する全国の軍民の勇敢な奮闘の成果であって、改ざんや歪曲(わいきょく)は許されない」と強調し、日中戦争で共産党の戦績ばかりを強調する中国側の歴史認識に不満を表明した。

 馬総統はまた、「記念行事は勝利を自慢することや軍事力をアピールしたり、他人と競ったりすることが目的ではなく、歴史を振り返り、侵略を非難し、戦争の再発を防ぐことが狙いだ」とした上で、「抗日戦に参加した老兵の貢献を国家や世の人は忘れない」と強調した。

 台湾政府は日本政府の窓口機関である交流協会の沼田幹夫代表に招いたが、招待状の受け取りを拒否。日本側からは元自衛隊幹部の尾形誠氏が出席した。