義聯集団（Ｅユナイテッド・グループ）は３日、ベトナム当局に先月、一貫製鉄所「広聯大製鉄所」（クアンガイ省ズンクアット経済区）建設プロジェクトを中止する意向を伝えたと明かした。４日付経済日報が報じた。
義聯の主管は、投資計画の延長期限である６月末までに、設備や資金、融資などの保証が受けられなかったためと説明した。現在当局からの回答待ちで、建設許可や用地が回収されなければ、新たに提携相手を模索して別の投資を検討する可能性もあると述べた。
義聯は2006年にベトナム政府の認可を受け、30億米ドルを投じて同国に粗鋼年産能力500万トンの高炉２基を建設する計画だった。しかし、12年に広聯大製鉄所の事業性検証（ＦＳ）実施で覚書（ＭＯＵ）を結んだＪＦＥスチールが14年、十分な投資収益が得られないとして同プロジェクトへの参画断念を発表。その後、義聯は同計画への投資額を20億米ドルに縮小しながらも、推進していた。
