ニュース 社会 作成日:2015年7月9日_記事番号:T00058005
かつて台湾人投手として初めて米大リーグで勝利を挙げた後、台湾プロ野球在籍時に暴力団との不適切な関係が発覚して球界から追放状態となっていた曹錦輝投手(34)がきょう(9日)、8年ぶりとなるメジャー復帰を果たし、復活への道を踏み出した。
曹投手(右2)。きょうの初戦は登板チャンスがなかったが、マウンドでの勇姿を見られる日も遠くないだろう(後援会FBページより)
曹投手は2000年に大リーグ、契約金220万米ドルでコロラド・ロッキーズと契約。03年に先発投手としてメジャーデビューを果たし、初登板・初勝利を記録した。しかし07年までのメジャー通算では4勝4敗4セーブと思うような成績を残せず、同年末にドラフトを経て台湾の兄弟エレファンツ(現在の中信兄弟エレファンツ)に入団した。
そして新たなキャリアをスタートさせた矢先、台湾球界を揺るがす八百長事件が発覚。曹投手も八百長を仕組んだ暴力団からの依頼を承諾したとの疑惑が浮上した。同投手が実際に八百長行為に手を染めたかどうかについては証拠不十分として不起訴となったものの、暴力団からたびたび性的な接待を受けていたことが明るみとなった。
これを受けてエレファンツは同投手との契約を更新しないことを決め、他球団も獲得に乗り出さなかったことから、事実上、台湾球界でのキャリアを絶たれることとなった。
その後、曹投手は海を渡り、昨年、オーストラリアのプロ野球チームとの契約にこぎ着けたものの、台湾での経歴が発覚して登録を抹消された。しかし、それでも再起を諦めず、同年末、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を交わした。そしてついにメジャー昇格を果たし、台湾時間できょうの対フィラデルフィア・フィリーズでベンチ入りした。
今年4月にメディアのインタビューを受け、「かつて自分がしたことで皆を傷付けたことを謝りたい。今は自分を支えてくれる人のために良い投球ができるよう努力している」と涙ながらに語った曹投手は、メジャー昇格を受けて後援会のフェイスブック(FB)ページを通じ8日、「神様と自分を支えてくれた友人たちに感謝する。あすは君たちの祝福と共にメジャーに向かう」とコメントした。
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