ニュース 電子 作成日:2015年7月9日_記事番号:T00058018
国家通訊伝播委員会(NCC)は8日、第4世代移動通信(4G)事業者が他社の回線網を使用することを条件付きで認めると発表した。亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)が台湾大哥大(台湾モバイル)の4G回線網を使用していることについて半年以上議論が続いたが、NCCはローミングでなく回線網の借用と判断して認める格好だ。9日付経済日報が報じた。
虞孝成NCC副主任委員は、事業者が他社の回線網を借りて使用することに委員の異議は出なかったが、貸し手、借り手ともに新たな事業計画書を提出してNCCの認可を得なければならないと説明した。
事業計画書の要点37項目には、▽事業者は基地局1,000台を自社で建設し、カバー率50%を上回らなければならない▽他社の回線網だけという形は認めず、回線網の借用率は年々下げなければならない▽回線網を貸した事業者は自社のユーザー向けの容量、速度を確保すること──などが含まれる。
亜太電信は、NCCの決定に従い、回線網の構築を進めると同時に、早急に事業計画書を提出すると表明した。台湾モバイルも、NCCの判断を歓迎するとした。両社の事業計画書が認可されるまで罰金が科されるが、市場関係者は、亜太電信にとって罰金30万台湾元(約116万円)で済むなら安いものと指摘した。
NCCの判断は、産業界の秩序を守ると同時に、亜太電信の4Gユーザー30万件の権益を考慮したものといえそうだ。
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