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台湾にキムタク初上陸、空港にファン殺到


ニュース 社会 作成日:2015年7月13日_記事番号:T00058055

台湾にキムタク初上陸、空港にファン殺到

 日本の人気アイドルグループ、SMAPのメンバーで、台湾でも「日本ドラマの帝王」と呼ばれ人気が高い木村拓哉が11日夜、CM撮影のために台北松山空港に到着した。訪台はデビュー以来初めて。情報を聞き付けたファン500人以上、報道陣約100人が空港に詰め掛け、入境ロビーは一時パニック状態となった。


木村拓哉(前)はマスコミやファンに囲まれ100メートル進むのに5分かかるほどだった(11日=中央社)

 今回、交通部観光局は、台湾観光のPR動画を制作するに当たり、制作会社を通じて香港の著名な映画監督、ジョン・ウー(呉宇森)に監督を依頼。そのウー監督が主役に木村を推薦し、これを受けて交渉が進められた結果、4月に出演契約が結ばれた。

 そして台湾で撮影が行われることなり、制作側は木村の訪台スケジュールや撮影日程、撮影場所などは極秘扱いとしていたが、10日にインターネット上に情報が流出。11日午後8時過ぎに松山空港に到着し、入境ロビーに姿を現した木村を、大勢のファンや記者が取り囲む事態となった。

 その歓迎ぶりに驚いた様子の木村だったが、その場で取材に応じた後、押し合うファンで混乱する間を笑顔で手を振りながら進み、ようやく送迎車に乗り込んだ。

 なお、空港での囲み取材の際、ニュース専門局「中天新聞台」の女性キャスターが、通訳者の方に顔を向けて質問に答える木村の言葉をさえぎり、日本語で「すみません、中(カメラの方)を見て」と呼び掛けたり、「みなさんの温かい気持ちにびっくりしています」と答える木村に「楽しいでしょ?楽しいでしょ?」と脈絡のない感想を求めたことに対し、ネット上で「失礼でプロ意識に欠ける」と批判が起きた。

 彼女は木村のファンで、日本語で直接インタビューできたことがよほどうれしかったらしく、自身のフェイスブック(FB)ページに「これまで報道の仕事をしてきたのはこの瞬間のためだ」などと喜びの声を書き込んだ。しかし、公私混同とも言える行動に批判の声が殺到し、彼女は同ページを閉鎖することになってしまった。

 12日、木村は内湖花市や市内の大学で撮影を行った後、夜にはかつてドラマで共演した台湾のトップモデル、林志玲(リン・チーリン)と会食。13日は新北市の温泉地、烏来で撮影を続けている。

 なお木村の出演料について観光局の鄭憶萍課長は「彼は東日本大震災の際の台湾からの支援に感謝を示し、今回は『友情価格』で出演してくれた」と語った。制作されたCMは10月ごろに日本で放送される見通しだ。