ニュース 社会 作成日:2015年7月15日_記事番号:T00058113
今年4月、女性タレントの楊又頴さん(23)=本名・彭馨逸=が交流サイト(SNS)、フェイスブック(FB)上での匿名による誹謗(ひぼう)中傷を苦に自殺したことを受け、フェイスブックは14日、匿名のコミュニティーページについて、ユーザーからの報告を基に審査を行い、特定の個人を攻撃したり、おとしめたりする内容の削除を求める他、規定違反が甚だしい場合は強制的に閉鎖するとの方針を示した。
匿名悟空は「われわれにはこれまでの書き込み内容などのバックアップを取って復元することが可能だ」とページ運営者に支援を申し出た(同FBページより)
フェイスブックは同日、台北市内でメディアとの友好関係構築を目指すワークショップを開催。その中で講師を務めた張健・同社アジア太平洋メディアパートナー総経理は、楊さんが自殺するきっかけをつくったとされるコミュニティーページ「靠北部落客」の画像を掲げ、同社がネットいじめ防止に向けた社会的責任を果たしていく姿勢を示した。
なお楊さんの自殺後、ネット上では「フェイスブックが匿名コミュニティーページを全て閉鎖する」とのうわさが流れたが、これについて張氏は「一方的にページを削除することはあり得ない」とした上で「当社は従来より実名制を理想としており、責任を問う必要がある場合は(匿名ページの)コメント投稿者を必ず見つけ出す」と強調した。
フェイスブック上には現在、台湾語由来の罵声語「靠北」を冠した、企業や警察、学校といった特定組織や、芸能人、夫、妻など個人に対する不満を匿名で書き込むコミュニティーページが多数存在し、多くのユーザーが参加している。
フェイスブックの「反ネットいじめ」宣言に対しネットユーザーからは「誰しも自分の発言に責任を持つべき」と賛同の声が上がる一方で、「(中国)共産党よりもクソだ」などと非難する声も見られた。
なお「靠北」ページの多くは発言者を特定できないようにする外部プログラム「AnonyMonkey」を使用しているが、同プログラムの開発者のコミュニティーページ「匿名悟空」には、ページの管理者に対し「落ち着け」と呼び掛け、「何とか(閉鎖を回避する)方法を考える」との声明が出されており、フェイスブックから一気に誹謗(ひぼう)中傷が消えるというわけにはいかないようだ。
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