国泰世華商業銀行（キャセイ・ユナイテッド・バンク）は14日、アジア・マイルと提携クレジットカードを発行すると発表した。カード利用50万〜60万台湾元（約200万〜240万円）でたまったマイルを台北〜東京、バンコクの往復航空券に交換できるとうたう。初年度の発光目標は10万枚だ。15日付経済日報が報じた。
国泰世華は、太平洋そごう百貨との提携カードの有効発行数残高が80万枚、コストコ提携カードが125万枚。アジア・マイルとの提携カードは同行の看板カードの一つとなりそうだ。
同行は、これまでマイレージサービス提携カードがなかったが、アジア・マイル提携カードは若者や旅行好きの消費者を取り込め、潜在成長力があると指摘した。また、４行がアジア・マイルと提携を交渉していたが、蔡宗翰同行策略長が自ら乗り出して交渉をまとめたと明かした。
金融監督管理委員会（金管会）の統計によると、国泰世華の５月カード利用額は３カ月連続で中国信託を上回り、両行の競争が激化している。マイレージがたまるクレジットカードは、オーストラリア・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）をはじめ、▽中華航空（チャイナエアライン）と提携のＨＳＢＣ（匯豊商業銀行）▽長栄航空（エバー航空）と提携のシティバンク──など数多く、若者を奪い合っている。
