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大棟営造が巨額不渡り、建設業に衝撃


ニュース 建設 作成日:2008年3月3日_記事番号:T00005823

大棟営造が巨額不渡り、建設業に衝撃

 
 多くの重大建設事業を手がける大棟営造が2月29日、巨額の不渡りを出し、高雄港洲際コンテナセンターの建設現場で作業が全面的にストップしたほか、その他の現場でも深刻な影響が懸念されている。鉄筋建材が値上がりする中、大棟の不渡りが域内建設業のドミノ倒産の最初のパイとなるかどうかに注目が集まっている。3日付経済日報が報じた。

 高雄港務局の蔡丁義港務長によると、5、6社で競争入札が争われた高雄港洲際コンテナセンター第1期工事は、大棟営造が他社より1億台湾元(約3億3,500万円)以上安い21億1,600万元で落札した。昨年9月3日に着工し、現在工事は約5%のところまで進んでいるが、予告もなく突然作業を停止したという。

 蔡丁義港務長は、「工事は始まってまだそれほど経過していないため、影響は大きくない。会計の見直しと工事の再発注を迅速に進め、工事の遅れを食い止めたい」と話した。

 下流メーカー関係者によると、洲際コンテナセンターを低い落札価格で請け負ったことと、原料コストの上昇により資金繰りがうまく行かなくなったことが不渡りの原因とみられる。

 同社は高雄港のほか、第4原子力発電所(核四)、台中港、八里港、金門・馬祖などで開発工事を請け負っており、非公式の統計では域内海事工事の50%以上を請け負っているとされる。