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MRT中山駅で通り魔、4人負傷


ニュース 社会 作成日:2015年7月21日_記事番号:T00058232

MRT中山駅で通り魔、4人負傷

 20日午後9時ごろ、台北都市交通システム(MRT)中山駅で男が4番出口から改札口に向かうエスカレーターを下りながら刃物で近くの人に切り付け、男性1人、女性3人が背中や肩などを刺されてけがを負った。被害者4人は病院に搬送されたが命に別条はなく、全員退院した。21日付蘋果日報などが報じた。


郭容疑者。長期にわたる失業状態で身寄りの親族にとがめられ、鬱憤(うっぷん)がたまって犯行に及んだとみられる(20日=中央社)

 犯人は住所不定、無職の郭彦君容疑者(27)。犯行後、駅構内を走って逃げたが、改札口前で警備員や駅長らに取り押さえられ、現場に駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。

 郭容疑者は取り調べに対し「麻薬を吸っていてよく幻聴、幻覚が出る。昨日は27歳の誕生日だったのに、人生がうまくいかない」などと話しているという。郭容疑者は今年5月に麻薬摂取で新北市警察局に逮捕されたばかり。

 台北MRTでは昨年5月に起きた無差別殺傷事件で4人が死亡しており、再び起きた通り魔事件は台湾社会に衝撃を与えた。

新北三峡でも女性刺される

 MRT中山駅での騒動から2時間後の20日午後11時ごろ、新北市三峡区で地元の中学校の男子生徒(15)が刃物で通行人に切り掛かり、女性1人が左腕を刺された。女性は病院に運ばれたが命に別条はなかった。

 犯人の少年は現場に駆けつけた警察官に取り押さえられた際、「(MRT無差別殺傷事件を起こした)鄭捷を見習って人を殺したい」と叫んだ。警察は犯行の動機について、MRT通り魔事件の模倣犯の可能性があるとみて調べる方針だ。

 通り魔事件が立て続けに起きたことで、市民の不安感が高まりそうだ。