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富士フイルム、CDCに抗インフル薬供給


ニュース 医薬 作成日:2015年7月24日_記事番号:T00058319

富士フイルム、CDCに抗インフル薬供給

 富士フイルムは22日、衛生福利部疾病管制署(CDC)に抗インフルエンザ薬「アビガン錠」900錠(22人分)を提供したと発表した。CDCは、同薬剤を鳥・豚インフルエンザおよび新型インフルエンザの治療薬として備蓄する。

 アビガン錠は富士フイルムグループの富山化学工業が生産する処方薬で、2014年に日本国内での製造販売承認を取得した。国内臨床第三相試験において、国際共同治験として台湾でも被験者を組み込んだ実績がある。細胞内でのウイルス遺伝子複製を阻害して増殖を防ぐRNAポリメラーゼ阻害剤として鳥インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用が期待されており、既に動物実験で効果を確認している。

 同薬のCDCへの供給は生達化学製薬(スタンダード・ケム&ファーム)を通じて行った。富士フイルムは今後同社と提携して、アビガン錠の台湾での製造販売承認の早期取得を目指す方針だ。なお、同社はCDCからの要請があれば、アビガン錠の追加供給も検討するとしている。