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マクロニクスQ2も赤字、Q3黒字転換も不透明【図】


ニュース 電子 作成日:2015年7月24日_記事番号:T00058325

マクロニクスQ2も赤字、Q3黒字転換も不透明【図】

 半導体メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス)は23日、第2四半期の純損失が12億2,100万台湾元(約48億円)だったと発表した。前期の3億5,500万元より赤字が拡大したが、前年同期の17億9,700万元よりは小さかった。任天堂のゲーム機の需要期入りでもROM出荷が期待していたほど伸びないとして、盧志遠総経理は第3四半期の黒字転換は保証できないと語った。24日付蘋果日報が報じた。

 マクロニクスの第2四半期売上高は前期比6%増、前年同期と同水準の49億7,500万元だった。粗利益率は12%ながら、営業損益は11億7,100万元の赤字だった。

 例年ROMは需要期に出荷が倍増するが、盧総経理は今年第2四半期の需要は弱く、第3四半期もそれほど伸びないとの見方を示した。また、市場の在庫調整で業界全体が第3四半期の見通しを慎重視していると指摘した。

 任天堂社長の岩田聡氏(享年55)が11日に死去したことで、任天堂の戦略が変わる可能性がある。盧総経理は、顧客からの情報によると、依然マクロニクスの支援を必要としていると強調した。

 中国メーカーがマクロニクスを買収のターゲットに定めたとの報道について、盧総経理は、中国資本による台湾半導体メーカーへの出資は政府の規制が多く、同社は中国メーカーと接触していないし、議題にも上がっていないと観測を否定した。