国泰世華商業銀行（キャセイ・ユナイテッド・バンク）は24日、同行が幹事行となり、ベトナムの民間銀行最大手、サコム銀行に対し５億米ドルを融資する協調融資（シンジケートローン）契約を締結したと発表した。期間は７年で金利は２％以上と、台湾での他の米ドル建て融資の金利1.5％を上回る。25日付経済日報が報じた。
サコム銀行は1991年創立で資本金は12兆4,300億ドン（約５億8,500万米ドル）。国内に414の支店、海外ではカンボジアやラオスに支店を持つ。今回の融資額はサコム銀行の海外からの資金調達額としては過去最大規模だ。
シンジケートローンには玉山商業銀行（Ｅサン・コマーシャル・バンク）、永豊租賃、上海商業銀行、中国から中国建設銀行が加わった。中台の銀行が提携してベトナム市場に協調融資を行うのは初めてだ。
トムソン・ロイターの統計によると、台湾の今年上半期の台湾元、外貨を合わせた協調融資額は前年同期比約３割増の約180億米ドルでアジア太平洋地域で５位だ。
