ニュース 医薬 作成日:2015年7月27日_記事番号:T00058343
大手原薬メーカー、台湾神隆(サイノファーム台湾)の陳勇発総経理はこのほど、同社中国子会社、神隆医薬(江蘇省常熟市)の工場が年末または来年明けに稼働するとの見通しを示した。当初、2016年に予定していた米食品医薬品局(FDA)による査察が年内に早まる見込みで、生産スケジュールが前倒しされる格好だ。なお同工場は欧米市場向け原薬の受託生産、新薬向け原薬の生産を担う予定だ。27日付経済日報が報じた。
観測によると、サイノファームと白血病を対象とする抗がん剤注射薬の共同開発、製剤で提携協定を結んでいる米注射薬メーカー、サゲント・ファーマシューティカルズはこのほどFDAの査察を終えており、その際FDAがサゲントに常熟工場の住所を尋ねたことから査察時期が早まると予測されている。
陳総経理は、常熟工場における原薬3項目の受託生産について現在、欧米の3社と現在商談を進めており、早ければ来年、米国向けに出荷すると語った。3項目とも生産量が多いことから大きな売上貢献が見込めるという。
また同社が顧客に協力して開発した原薬のうち、院内感染を防止するための抗感染薬が既にFDAの承認を取得しており、早ければ来年発売される見通しだ。
なおサイノファームは、主力製品のダイエット薬の販売不振や抗がん剤の原料となるパクリタキセルの不足を受け、12年、13年と業績低迷が続いていた。
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