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頂新食用油事件、再検査で鉛以外は検出されず


ニュース 食品 作成日:2015年7月29日_記事番号:T00058399

頂新食用油事件、再検査で鉛以外は検出されず

 昨年明るみに出た頂新国際集団の不正食用油事件に絡み起訴された同グループ傘下、頂新製油実業(彰化県永靖郷)前董事長、魏応充被告らの裁判で彰化地方法院は28日、頂新グループの屏東工場から採取した食用油のサンプル検査の結果を発表した。鉛の含有量のみ基準を上回り、その他重金属やアフラトキシンといった物質は検出されなかったことが明らかとなった。29日付聯合報が報じた。

 同事件については、昨年10月に検察が屏東県衛生局と合同で屏東工場の貯蔵タンク7基からサンプルを採取し、衛生福利部(衛福部)が検査を行い、採取されたラード(豚脂)から基準値の7倍の鉛や0.54ppmの濃度の銅などが検出された。

 しかし頂新グループは昨年12月、ベトナムから輸入した未精製のラード原料は、全て食用としての通関手続きを踏んでおり、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)の検査で認可を得ているとの声明を発表。今年1月に開廷した裁判でも、被告側の弁護士は一貫して検察側の検査結果に疑問を呈し、5月に開かれた合議庭で再検査の実施が決定。このほど結果が公表された。

 この結果に対し、被告側の弁護士は「頂新が調達した油は使用済み油などではないことが証明された」と強調した。また今回の検査で基準の10倍の鉛が検出されたことについても「精製の過程で除去されるもの」と説明した。