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DRAM大手2社、Q2減益幅3割以上


ニュース 電子 作成日:2015年7月29日_記事番号:T00058404

DRAM大手2社、Q2減益幅3割以上

 DRAM大手2社、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)と南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)は第2四半期、DRAM需要の減退と価格下落を受けて、いずれも3割以上の減益となった。減益は2期連続だ。29日付蘋果日報が報じた。

 イノテラが28日発表した同期連結純利益は前期比37%減の45億8,800万台湾元(約180億円)で、過去8四半期で最も低くなった。粗利益率が37%と前期(50%)から13ポイント下落したことが響いた。南亜科技は前期比32.4%減の42億5,400万元で、過去6四半期で最も低かった。両社の利益を合計しても100億元を下回った。

 イノテラは第3四半期も業績を慎重視している。DRAM需要は依然弱く、顧客のマイクロン・テクノロジーは、同期にDRAM平均販売単価が4~9%下落すると予測している。

 イノテラは20ナノメートル製造プロセスへの転換計画を進めており、コストが当初見通し以上にかかることから、今年の設備投資額を500億元から570億元への上方修正を決めた。年末までに生産能力全体の80%を20ナノプロセスに移行することを目指す。

南亜科技、増資を延期

 一方、南亜科技は同日、20ナノプロセス導入に向けて計画していた160億元規模の増資を、株価下落のために延期すると表明した。6カ月以内に実施するか否かを改めて決定する。また、今年の設備投資額は、一部の20ナノ生産ラインの建設費用を来年に計上を先送りするため、当初計画の80億元から51億1,900万元へと36%下方修正した。