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中鴻の8月熱延価格、6%引き下げ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年7月30日_記事番号:T00058422

中鴻の8月熱延価格、6%引き下げ

 中国鋼鉄(CSC)傘下の中鴻鋼鉄は29日、台湾市場向け熱延価格を6%引き下げるなど、8月の台湾向け、輸出向け鉄鋼製品の値下げを発表した。30日付工商時報が報じた。

 台湾向けの熱延は1トン当たり800台湾元(約3,150円)引き下げ、1万2,500元~1万2,900元。冷延は500元下げ、1万4,500元~1万5,000元とした。溶融亜鉛めっきは据え置き、1万5,000〜1万5,500元。海外向けは輸出先によって20~30米ドル引き下げ、熱延のCIF価格は約380米ドルとした。

 同社は、CSCが9月台湾価格を引き下げており、国際相場に近づけ、川下メーカーの輸出向け受注の競争力を高めるために値下げしたと説明した。ほぼ底値で、これ以上の値下げ余地は限られるという。

 黄宗英董事長は、最近の国際市場の需要低迷は中国メーカーの生産過剰が主因と指摘した。中国の上半期の輸出量は5,240万トンで前年同期を上回り、このペースでは年間で1億トンを超えると予測した。昨年は9,000万トン余りだった。

 黄董事長は、中国では9~10月に抗日戦争勝利70周年記念イベント開催に伴い、周辺の鉄鋼メーカーが減産する可能性があり、これで供給量が減少すれば市場にとってプラスになると指摘した。さらに、第4四半期は需要期で、原料の鉄鉱石価格が1トン当たり52〜53米ドルで落ち着けば、市場が好転する可能性があるとした。