ニュース 電子 作成日:2015年7月30日_記事番号:T00058433
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)の林文伯(バウ・リン)董事長は29日、今年の半導体市場について、「DRAM価格の深刻な下落により、マイナス成長に陥る可能性がある」と予測した。林董事長は半導体景気予測に定評がある。30日付工商時報が報じた。
ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は先ごろ、今年の半導体市場の成長率予測を従来の4%から3%に下方修正した。林董事長はさらに悲観的な見方のようだ。
封止・検査市場の見通しについても林董事長は「出荷量は成長するが、売上高規模は横ばいか小幅成長にとどまる」との予測を示した。
林董事長は、下半期の半導体景気展望について、ギリシャ問題や中国での株価下落、米ドル相場の上昇などにより、消費者の購買意欲が低下し、市場の需要が減退しているとして、「見通しは悪い」と語った。ただ第4四半期には中国の国慶節(建国記念日、10月1日)連休や米国の感謝祭(11月第4木曜日)向けに突発的な受注が増える可能性があると話した。
SPILの同日発表によると、第2四半期連結売上高は前期比2.1%増の212億4,000万台湾元(約840億円)、自社決算の純利益は同40.7%増の36億7,700万元だった。粗利益率は27.2%。ただ第3四半期は受注が全面的に減っており、売上高は186億〜198億元、粗利益率も22.5〜24.5%にとどまると予測した。
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