ニュース 商業・サービス 作成日:2015年7月31日_記事番号:T00058446
身売りを目指していたケーブルテレビ(CATV)大手、中嘉網路(チャイナ・ネットワーク・システムズ、CNS)が投資銀行大手モルガン・スタンレー系のプライベート・エクイティー・ファンド「MSPEアジア」を中心とする陣営に譲渡される見通しとなり、MSPEアジアと現在の大株主であるMBKパートナーズが株式売買契約を結んだ。31日付工商時報が伝えた。
MSPEアジアは、台湾に子会社NHPEAを設立し、中嘉買収を目指す。国家通訊伝播委員会(NCC)の規定により、外資はCATV業者に60%を超える出資ができないため、台湾側で合弁パートナーが必要となる。
一方、中嘉買収を目指していると報じられた通信キャリア大手、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)は、NHPEAの社債を171億2,000万台湾元(約670億円)で取得し、中嘉と戦略提携することで、間接的に中嘉の経営主導権を掌握する。一連の取引総額は700億元に上る見通しだ。
中嘉は129万世帯の契約顧客を持つ台湾CATV最大手。MBKは2006年に台湾企業と共同で、和信グループと中国信託グループから中嘉の経営権を515億元で取得。その後、旺旺中時媒体集団や頂新国際集団もいったんは中嘉買収で合意したが、NCCによる不認可や食用油事件などで譲渡には至らなかった。
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