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サムスンがDRAM減産、台湾メーカーに恩恵


ニュース 電子 作成日:2015年8月3日_記事番号:T00058485

サムスンがDRAM減産、台湾メーカーに恩恵

 業界観測によると、サムスン電子がパソコン用DRAMの少なくとも3割の減産を進める見通しで、証券会社は、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)、南亜科技、華邦電子(ウインボンド・エレクトロニクス)が恩恵を受けると予測した。3日付工商時報が報じた。

 サムスンは先週の業績説明会で、PC用DRAMの減産を行うと表明した。その分の生産能力はサーバー用DDR4やスマートフォン用LPDDR4の生産に充てる。またOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーによると、サムスンは先週末、聯想集団(レノボ)、東芝、宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)などに対し、8月は4GB(ギガバイト)DDR3モジュールを21米ドル以下では出荷しないと通知した。なお、7月のPC用DRAMスポット価格と契約価格は、PC市場の低迷、DRAM供給過剰で軒並み下落し、4GBのDDR3モジュール価格は20.5米ドルを付けていた。

 業界関係者によると、SKハイニックスとマイクロン・テクノロジーは減産への追随を表明していないが、既に低価格製品の出荷を大幅に減らしている。もし大手3社が減産し、マイクロソフト(MS)が先月29日に新OS(基本ソフト)ウィンドウズ10をリリースしたのに続き、インテルが8月に新プロセッサー、「スカイレイク(開発コードネーム)」を発売すればPC需要が喚起され、DRAM価格が反転上昇することが期待できる。