ニュース 社会 作成日:2015年8月4日_記事番号:T00058496
与党国民党主導で改訂された高級中学(高校)の学習指導要領に反対する反黒箱課綱(反密室指導要領)運動が広がる中、学生らは3日、呉思華教育部長と面会し、改訂指導要領の実施1年延期と呉教育部長の謝罪辞任などを求めた。しかし、呉教育部長が主な要求事項を拒否したことから、学生側が退席し、話し合いは物別れに終わった。
学生らは、呉教育部長(右)に対し「恥知らず」などと罵り、泣きながら席を立った(3日=中央社)
4日付蘋果日報によると、呉教育部長は学生らの要求のうち、指導要領委員の同意が得られれば、10日以内に委員名簿を公表することや、指導要領のうち議論がある17カ所のリストを付録に盛り込むことには応じる姿勢を示した。
一方、今回の学生との協議に先立ち、馬英九総統、毛治国行政院長をはじめとする国民党政権首脳部は、改訂指導要領は撤回しないまま、民進党政権下で定めた旧指導要領を併存させる方向性で一致した。仮に撤回に応じれば、国民党は自らの歴史観の「敗北」を認めたことになるため、撤回には応じられず、「玉虫色」の解決を模索する動きとみられる。
政界関係者は「学生らが新指導要領を否定し、旧指導要領しかない状態となれば、台湾独立派の歴史観だけで、中台統一という歴史観が存在しなくなる。国民党が譲歩すれば、支持者に説明がつかない」との声が漏れた。
教育部は問題となった部分は試験範囲には含めず、別途独立委員会を設置して協議することも可能との立場を打ち出した。
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