ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

働くお父さん、88%が「ストレス感じる」


ニュース 社会 作成日:2015年8月5日_記事番号:T00058518

働くお父さん、88%が「ストレス感じる」

 今月8日の台湾の父の日を控え、求人求職情報サイト大手、1111人力銀行は4日、「働く父親のストレス調査」の結果を発表した。これによると、88%の父親が「ストレスを感じる」と回答、さらに14%は「ストレスに押しつぶされそうだ」と回答した。

 父親がストレスを感じる理由(複数回答可)としては上位から、▽家庭の支出で経済的負担が重い、76.3%▽子供の養育問題、39.8%▽昇進・昇給がない、38.3%▽家庭のために自分を犠牲にしている・1人になれる場所がない、27.0%▽配偶者との関係、22.3%──となった。

 また職種別では他の業種に比べ給与が低い民生サービス業、百貨店業、世代別では、収入が不安定な民国80年代(1991〜2000年)生まれでより強いストレスを感じる傾向がうかがえた。

 なお「休日が1日取れれば何をしたいか」との設問に対し、53.7%が「何もせずのんびりしたい」と回答。これに▽旅行、34.7%▽友人と食事、19.3%▽スポーツ、17.5%▽映画・DVD鑑賞、16.1%──が続いた。

 またyes123求職網もこの日、同様の調査結果を発表。働く父親は1週間で平均2.4日の残業をこなしており、全体の76%で1日の労働時間が9時間を超えていることが分かった。こうした状況を反映し、1日に子供といる時間は平均73.7分と1時間余りにとどまるという結果となった。

 一方、児童福利聯盟文教基金会(児福聯盟)が小学5〜6年生と中学1〜2年生、1,395人を対象に行った調査によると、「1週間で父親と夕食を共にする日数」について約4分の1の児童・生徒が「3日以下」と回答。さらに「最も頻繁に父親とすること」については、60%以上が「食事・テレビ」、22%が「ゲームやパソコンで遊ぶ」を挙げた。

 児福聯盟では現在、父親に対し▽毎日30分子供と会話する▽1週間のうち3日は子供と夕食を共にする▽1年に3度子供の学校行事に参加する──という「333運動」を推進している。しかし、同団体の陳麗如理事長は「忙しい父親がこれを実行するのは簡単ではない」と指摘した上で、「少ない時間しか取れなくても子供の言うことに注意深く耳を傾ける、濃密なコミュニケーションが図れる活動をすることで質を高めることが重要だ」と強調した。