ニュース 政治 作成日:2015年8月5日_記事番号:T00058521
監察院が4日、市議会への出席拒否を続ける頼清徳台南市長(民進党)の弾劾を決議したことについて、頼市長は「受け入れられない」と強く反発し、台南市議会議長選挙での買収疑惑が浮上した李全教議長(国民党)の裁判が決着するまで、市議会には出席しない考えを強調した。5日付自由時報などが伝えた。
台南市議会の空転は既に半年以上に及んでいるが、民進党には頼市長(写真)を支持するとの電話が相次いで寄せられているという(4日=中央社)
頼市長は「監察院は憲法に違反し、越権行為に及び、選択的な案件処理を行った」と批判。その上で、「李全教氏の裁判が決着するまでは議会には立ち入らない。監察院の動きに動揺することはない」と強硬姿勢を示した。
頼市長はまた、「地方自治体と地方議会はけん制し合う関係にあり、両者の対立は監察権行使の対象ではないはずだ。具体的な行政上の過失に関する証拠を示さず、罪を被せるものであり、監察院は根拠の所在を社会に明らかにすべきだ」と主張した。
一方、民進党の阮昭雄広報担当は「台南市政府と市議会の対立は政治問題であって、法律問題ではない。監察院の信頼性は既に低下している。司法機関は李全教市議会議長の汚職事件の審理を加速すべきだ」と述べた。
公務員の懲戒制度によれば、頼市長は監察院による弾劾決議を受け、司法院公務人員懲戒委員会による審議にかけられる。議会への出席拒否が懲戒相当と判断されれば、最も重い場合免職となる。ただ、司法関係者は「重くても戒告処分止まりではないか」と予測した。
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