ニュース 石油・化学 作成日:2015年8月5日_記事番号:T00058535
3日の原油先物市場で北海ブレントが1バレル50米ドルを下回ったことを受け、石油化学大手の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)と台湾中油(CPC)が「利幅が縮小する」と悲観的な見方を示した一方で、中華航空(チャイナエアライン)や長栄航空(エバー航空)といった航空大手は燃油コストが大幅に削減でき、恩恵を受けるとの見方が出ている。5日付聯合報などが報じた。
ただCPCは、利幅は縮小するものの、川下では原料価格が下落するため稼働率に大きな変化はなく、第3四半期も黒字を維持するとの見通しを示した。
中華航空の1カ月当たりの燃油使用量は約150万バレル、エバー航空は約100万バレルに上り、証券会社によると、今回の原油価格下落で毎月約3億台湾元(約12億円)のコスト削減が見込める。さらに現在、旅客市場は夏休みシーズンを迎えており、航空各社の第3四半期利益は大幅増が予想されている。
一方、コンテナ海運業界では現在、市場が供給過剰状態にあり、運賃の下げ幅が燃油価格の下落幅を上回っているという。
国家発展委員会(国発会)は4日、国際原油価格の下落を受けて、消費者物価指数(CPI)も低下を続けていると指摘。今年通年のCPI上昇率について「行政院主計総処は0.13%と予測しているが、これを下方修正する可能性がある」とコメント。ただ現時点で個人消費は予想を上回る水準となっており、デフレの懸念はないと強調した。
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