ニュース 電子 作成日:2015年8月5日_記事番号:T00058541
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)傘下の世界先進積体電路(VIS)は4日、2015年の設備投資計画を17億台湾元(約69億円)へと従来計画より22.7%下方修正した。方略董事長は、受注見通しが1.5〜2カ月しか立っていないので、一部投資を来年に延期すると説明した。今年の生産能力は212万7,000枚(8インチウエハー換算)へと前年比17%増加する見通しだ。5日付蘋果日報などが報じた。
同日発表した第2四半期の連結売上高は61億4,400万元で前期比4%減、粗利益率は29.5%で3.9ポイント低下した。台湾元高、設備稼働率が低かったこと、現場の従業員に奨励金を支給したことが主因だ。純利益は10億6,300万元で22%減だった。
第3四半期は前期比9.7〜14.6%の減収見通しだ。最終製品の需要は依然鈍化しているが、テレビやモバイル端末のパワーマネジメント(電源管理)IC受注が増え、0.25マイクロメートル製造プロセスの割合が高まると予測した。
方董事長は、8インチウエハー対応の生産設備が生産停止となったので、世界で8インチウエハーの生産能力が増えることはなく、今後3〜5年は受託生産市場の需給が安定すると予測した。モノのインターネット(IoT)、センサー、カーエレクトロニクス向けに8インチウエハーで生産したチップが採用されると語った。また、同社は昨年7月に南亜科技の8インチ工場を買収したが、顧客の需要が先送りされており、稼働率は高くないと述べた。
同社は今後、センサーや電子コンパスなど新技術の研究開発(R&D)、量産に投資し、センサーや車載用、産業用エレクトロニクスなどの認証を取得して、製品ラインアップを最適化すると語った。
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