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銀行の上半期利益、5.7%減少


ニュース 金融 作成日:2015年8月7日_記事番号:T00058579

銀行の上半期利益、5.7%減少

 金融監督管理委員会(金管会)が6日発表した統計によると、台湾資本の銀行の上半期税引き前利益は1,691億3,200万台湾元(約6,700億円)で前年同期比5.7%減少した。ただし、中国信託商業銀行(CTBCバンク)による東京スター銀行買収を除いて計算すれば、2.8%増とプラス成長だった。7日付経済日報が報じた。

 金管会の曽銘宗主任委員は、今年通年では昨年の3,300億元と同水準が見込めると語った。利益の安定成長の要因は、不良債権の処分で貸倒準備金(引当金)が減少し、資産の質が向上したことと説明。残る課題は不動産と中国向け与信だと指摘した。この他、銀行業務に対する開放措置も今後の成長につながると述べた。

 一方、銀行のオフショア銀行部門(OBU)の上半期利益は8.1%減だった。曽主任委員は、世界景気の見通しが不透明で、OBUが協調融資(シンジケートローン)に慎重になっていると指摘した。また、昨年はターゲット・リデンプション・フォワード(TRF)と呼ばれる金融派生商品(デリバティブ)がよく売れたが、昨年下半期から下火になったためと説明した。

 海外支店の上半期利益は159億7,000万元で4.9%減だった。中国支店は21億4,000万元で27%増だった。