ニュース 建設 作成日:2015年8月10日_記事番号:T00058603
8日午前に台湾を横断した台風13号(アジア名・ソウデロア)がもたらした強風で、地下基礎工事を除き5月以降建設が中断している台北文化体育園区(通称・台北ドーム)のドーム内天井板が吹き飛ばされた。事業者の遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)は9日午前に修復作業を終えたが、台北市政府都市開発局の林洲民局長は同日、台風などによる風圧に耐えられないとして、同天井板の取り外しを命じた。10日付自由時報が報じた。
台風でドーム工事現場の足場も崩れ、周辺の忠孝東路、光復南路では40時間にわたって交通規制が敷かれた(8日=中央社)
これに対し遠雄側は、「天井板は本来、防風設計とはせず、チタン製の外壁を設置して対応するものだと説明した上で、台北市が建設工事中断を命じなければ、現在のような事態にはならなかった」と不満を述べた。
またドームの天井板は弧を描くアーチ状となっており、取り外しには設置を手掛けた大林組などの技師が不可欠となるが、工事の中断により帰国している上、台湾域内に請負業者が存在しないため、1〜2カ月以内の取り外しは不可能との認識を示した。
林局長は、防風テストを受けていない天井板が外壁に守られていないのに対し、安全を監督する立場から撤去を要求したと説明。遠雄が要求に応じない姿勢を示していることについては「現在、対処を検討中」と語った。
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