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エイサー・HTCなど時価総額減、敵対的買収の危機


ニュース 電子 作成日:2015年8月10日_記事番号:T00058607

エイサー・HTCなど時価総額減、敵対的買収の危機

 台湾株式市場の低迷を受け、台湾の大手ハイテクブランド、友訊科技(ディーリンク)、宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)、宏達国際電子(HTC)の4社の時価総額合計は3,000億台湾元(約1兆1,800億円)を割り込み、ピーク時の10分の1に落ち込んでいる。こうした中、10日付経済日報は4社が敵対的買収に遭う可能性が高まっていると指摘した。

 ハイテク業界では時価総額100億米ドル(約3,100億元)が国際企業かどうかを分ける目安とされているが、4社の時価総額は100億米ドルどころか、1,000億元を超えているのはASUSの2,012億7,100万元(7日終値で計算)のみで、ディーリンク、エイサー、HTCは3社を合わせても984億4,800万元(同)にとどまる。

 これは500億元未満でこの3社の経営権を同時に取得できることを意味するが、証券会社は「私募ファンドや世界的大手企業、資金力のある中国企業にとって500億元は大きな額とは言えず、株式公開買い付け(TOB)または水面下での敵対的買収がいつでも可能だ」と指摘した。