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台湾スター、全球一動買収を検討か


ニュース 電子 作成日:2015年8月10日_記事番号:T00058608

台湾スター、全球一動買収を検討か

 新興通信キャリア、台湾之星移動電信(台湾スターテレコム)が資金調達を行った上で、高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)事業者の全球一動(グローバル・モバイル)の買収を視野に検討を進めているもようだ。10日付工商時報が市場関係者の話として伝えた。

 全球一動は小型基地局(スモールセル)を建設する方針に改めることで、6年間の事業免許延長を国家通訊伝播委員会(NCC)に働き掛けている。全球一動は北部で2,600メガヘルツ帯の周波数帯を保有しているが、免許更新が認められない場合、2,600メガヘルツ帯を返納しなければならなくなる。

 台湾スターが全球一動を買収する背景には、将来的に第4世代(4G)移動通信規格の周波数帯が不足することを見越した部分があり、全球一動の免許更新の成否が台湾スターによる買収実現の鍵を握りそうだ。

 全球一動の筆頭株主は潤泰集団で、台湾スターは頂新国際集団に属している。市場関係者は両企業グループによる協力の行方に注目している。

 全球一動の何薇玲董事長は「ノーコメント」としたほか、台湾スター幹部も「市場のうわさにはコメントしない」と述べた。