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水道水の濁り、上流の管理に問題=台北市長


ニュース 公益 作成日:2015年8月11日_記事番号:T00058635

水道水の濁り、上流の管理に問題=台北市長

 台風13号(アジア名・ソウデロア)の影響で、台北一円の水道水が数日にわたり濁った問題で、柯文哲台北市長と水道事業者の台北自来水事業処は取水口の上流の管理に問題があったとして、中央政府に責任があると批判した。


陳・台北自来水事業処長(右)は、これまでに何度も中央政府に対し、南勢渓流域の土壌状況を注意するよう提言してきたと語った(10日=中央社)

 11日付聯合報によると、台北一円の水道水は、翡翠ダム下流の取水口の近くに合流する南勢渓の集水域で土砂が崩れたことが原因とみられている。台北一円の水道水は過去の台風被害でも水が濁ることはまれだった。

 南勢渓の流域ではこれまでも乱開発が問題になっていた。台北自来水事業処の陳錦祥処長は「南勢渓には大規模な土砂崩れの記録があり、森林の再生には成功していない。今回も大規模な土砂崩れが起きた可能性があるが、(道路寸断で)烏来方面へ向かうのが難しいため、状況は判然としない」と述べた。

 柯台北市長は、中央政府に対し、南勢渓流域の土壌状況について、早急に検査を行うよう求めた。

 台北自来水事業処幹部は、水道水の濁りで給水塔に泥がたまるなどの被害が予想されることを受け、「補償案を検討している。水道料金の減免が方向性の一つだ」と述べた。