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機械業界の15年生産額、1兆元割れ確実視【図】


ニュース 機械 作成日:2015年8月11日_記事番号:T00058636

機械業界の15年生産額、1兆元割れ確実視【図】

 機械業界は、今年の輸出額は良くても前年並みで、生産額1兆台湾元(約3兆9,400億円)突破は不可能と予測している。11日付工商時報が報じた。

 工作機械の業界団体、台湾機器工業同業公会(TAMI)の統計によると、7月の機械設備輸出額は16億1,000万米ドルで前年同月比10.4%減、1〜7月輸出額は117億3,000万米ドルで前年同期比1.9%減だった。

 一方、7月の工作機械輸出額は2億6,900万米ドルで前年同月比17.2%減だった。中国向け輸出は25%減少、米国向けは32%減少した。1〜7月の工作機械輸出額は19億1,000万米ドルで前年同期比10.4%減だった。

 業界関係者は、対米ドルで円安が50%以上進行した一方、上半期に一時1米ドル=30.5元以下を付けたほどの台湾元高で、一部の日本製工作機械のオファー価格は台湾製より安くなり、顧客を奪われていると語った。さらに年初の1ユーロ=38元から現在34元まで元高ユーロ安が進行し、欧州市場を販売先とする工作機械メーカーは売れば売るほど損をするので受注を控えていると指摘した。

 王正青TAMI秘書長は、需要は依然あるが、日本や欧州などのライバル企業が通貨安で有利に立っており、顧客から5〜10%の値下げを迫られていると語った。