ニュース 電子 作成日:2015年8月11日_記事番号:T00058646
11日付電子時報によると、アップルが次世代プロセッサー「A9」の生産委託価格を大幅に引き下げる意向を示したことを受け、同プロセッサーを生産するファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は南部科学工業園区(南科)の12インチウエハー工場「Fab14」の生産量を下方修正し、一部生産ラインを暫定的に停止したとの観測が出ている。両社は現在も交渉を継続しているとのことだ。これについてTSMCは「16ナノメートル製造プロセスによる量産は順調」とのみコメントし、値下げについては明らかにしなかった。
一方、同じくA9プロセッサーを受託生産するサムスン電子は、受注確保のため前工程の値下げに同意したばかりか、無償でパッケージング・テスティング(封止・検査)工程を引き受けることを承諾したとの観測が出ている。
A9プロセッサーを生産するTSMCの16ナノ立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスは現時点で顧客からの受注が少なく、サムスンの14ナノプロセスも、自社ブランドスマートフォンの販売が予想を下回る中、生産能力に余裕が生まれており、アップルはこうした状況をみて値下げを要求したとみられる。
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