ニュース 社会 作成日:2015年8月13日_記事番号:T00058682
8日に台湾を横断した台風13号(アジア名・ソウデロア)がもたらした強風や雨の影響で、台北市内では過去最多となる1万6,000本の街路樹が倒れる被害が出た。しかし台風一過から5日が過ぎた現在も、市内には倒木が多数放置されている状況で、一部の市議会議員や市民から市政府に対し厳しい批判の声が上がっている。
中正区の228和平公園内。散歩中の親子が倒木の前で長く立ち止まっていた(13日=YSN)
批判を受けて台北市公園処の張郁慧処長は、2年前に来襲した台風7号(アジア名・ソーリック)により市内で4,000本の街路樹が倒れる被害を受けた後、市政府は倒木の規模が1,000本、2,000本、3,000本以上となった場合に備えたSOP(標準作業手順書)を作成したが、今回の被害は想定を大きく上回ったため対応し切れていないと認めた。
その上で現在、市工務局、環境保護局、捷運局が協力して1日に2,000人以上を動員し、全力で倒木の処理に当たっていると強調。具体的には道路、大型公園、コミュニティー公園の順に優先順位を付けて作業を進めている。
なお柯文哲市長は常々、自らを「SOPマニア」と称し、さまざまな事態を想定したマニュアルを準備して効率的に対処する姿勢を示している。しかし、応暁薇市議(国民党)は「実際の状況にSOPが対応できていないにもかかわらず調整を行っていない」「ソーリックのときに市政府は計8,600人を動員したのに今回はこれまで4,300人しか動員していないのはどういう基準なのか」と厳しく非難している。
これに対し公園処は「ソーリックの時は倒木の処理完了に46日かかったが、今回は30日で完了できる」と強調し、当時よりも効率は向上していると反論した。
なお今回批判記事を掲載したのは、柯市長に批判的な国民党寄りの聯合報で、政治的目的を含む攻撃という性格もある。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722