ニュース 社会 作成日:2015年8月14日_記事番号:T00058713
台北市の中正紀念堂で進められていた正面楼門の補修工事が7月末に完了し、周囲を覆っていた幕や足場が取り払われて、お色直しを終えた楼門が再び市民や観光客に公開された。しかし、この門の色について市民から「前より黄色がかっており、真っ白な本堂や敷地の周囲を囲む塀の色と合っていない」との指摘が上がっている。
黄色がかった正面楼門。「黄色は古く見える」として、白色への塗り直しを望む声も聞かれた(14日=YSN)
市民からの投書を受けた蘋果日報が中正紀念堂管理処に問い合わせたところ、「本堂は大理石に塗装処理を施していないため真っ白に見える。塀については日光や雨風にさらされて色があせたことで白っぽく見える」と説明した。しかし、同紙が補修工事に関する資料の閲覧を要求した途端、管理処は一転して「塀の内側は黄色がかった白だが、道路に面した外側と大忠門、大孝門はいずれも白色で、確かに正面楼門の色とは異なっている」と認めた。
なお管理処によると、正面楼門は35年前の落成時には塗装処理がなされておらず、真っ白なセメントがむき出しとなっていたが、老朽化に伴う補修工事の際、表面にペンキが塗られるようになったという。
当時の資料が紛失しているため、いつから黄色がかった白のペンキが塗られるようになったかは不明だが、過去の写真を見ると1988年の時点で既に正面楼門と本堂の色には差が生じており、施工資料でも07年以降、3度行われた補修でいずれも同色が使用されており、今回急に色が変わったというわけではなさそうだ。
今回の「発見」に中正紀念堂の監督機関である文化部の洪孟啓部長は「管理処の補修方法を尊重する」とコメントしているが、台北教育大学・教育経営系の荘淇銘教授は「中正記念堂は国定古蹟に指定されている上、台北市のランドマークであり、世界的に著名な観光スポットとなっているため、国家のイメージや歴史的な意義を考慮して配色を考慮すべき」と主張し、色を一致させるよう提言している。
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