ニュース 社会 作成日:2015年8月18日_記事番号:T00058761
17日午前10時ごろ、新北市を走行中の台湾鉄路(台鉄)列車内に突然ヘビが姿を現し、見た目から猛毒を持つ可能性もあったことから、車内が一時パニック状態に陥った。
ヘビと勇敢に闘った朱車掌。「怖かったけど、乗客の安全と列車の正常運行が最も重要」とプロ意識の高さを見せた(17日=中央社)
ヘビが姿を現したのは新北市の樹林駅から花蓮駅へ向かう特急「自強号」の車内。新北市の双渓駅付近を走行中、2号車の男子トイレ近くに乗客が置いたバッグの陰からヘビが這(は)い出してきたところを清掃員が発見した。
全長約30センチメートルで小指ほどの細さの小さなヘビだったが、体が白と黒のしま模様に覆われており、かまれると死に至ることもあるという強い毒を持つアマガサヘビのようにも見えたことから、これに気付いた一部の乗客が悲鳴を上げる騒ぎとなった。
事態を聞き付けた朱奐栄車掌はすぐに2号車に駆け付け、清掃員と協力してヘビをトイレの中に追い込んで閉じ込めた。その後、乗客たちを避難させた上で次の到着駅、宜蘭駅に報告した。10時7分に列車が宜蘭駅に到着するや消防隊員が車内に乗り込み、ヘビの捕獲を試みたものの、隅に姿を隠していたため捕まえることはできず、そのまま同駅を出発した。
朱車掌は一時、このままヘビをトイレに閉じ込め、終点の花蓮駅についてからゆっくり捕獲する他ないと考えていたが、しばらくするとヘビは隅から出てトイレの中を這いずり始めた。
ヘビが小さかったこと、および早く乗客を安心させたいとの気持ちから朱車掌は自ら捕獲することを決意。相手の動きをじっくりと読みつつ約20分ほど格闘した結果、用意したゴミ袋の中に追い込むことに成功した。
なお台鉄によると、捕獲したヘビはアマガサヘビではなく、外見のよく似た無毒の「タイワンバイカダ」の子供だと判明したそうだ。
列車内にヘビが入り込んだ理由について台鉄は、毒の有無にかかわらずヘビの持ち込みは禁じられているが、乗客の誰かがこっそりと持ち込んだ可能性がある他、パニックを起こそうと猛毒ヘビに外見の似たヘビを故意に放ったいたずらの可能性もあるとして警察に捜査を依頼すると説明した。
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