ニュース その他製造 作成日:2015年8月21日_記事番号:T00058865
鴻海科技集団(フォックスコン)が、インドでの太陽電池生産に向けて30億米ドル規模の投資を計画していると消息筋が明らかにした。インドのアダニ・グループ創業者のゴータム・アダニ氏が、ソフトバンクの孫正義社長、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長と提携交渉中で、数カ月以内に具体的な投資計画が決まる見通しだという。インド政府は今後5年で、インドのクリーンエネルギー市場規模が1,600万米ドルまで拡大すると予測している。ロイターの報道を基に21日付経済日報などが報じた。
報道によると、アダニ・グループは2020年末までに3ギガワット(GW)の太陽電池工場を建設する計画だ。
鴻海グループは20日、アダニ・グループとの提携計画についてノーコメントとした。郭董事長は8月上旬、今後5年間でインドのマハーラーシュトラ州に50億米ドルを投じると発表したが、生産品目は明らかにしていない。鴻海グループのインド投資計画で、手掛けるとの観測が出ている分野は、携帯電話から、テレビ、電子商取引(EC)、太陽電池まで広がった。
太陽業界関係者は、鴻海は現地で部品製造だけでなく、巨大な商機が見込める太陽光発電所にも参入するとの見方を示した。インド政府が2022年までに太陽光発電100GWを目指していることから、業界関係者は、年間3〜5GWの設置が見込まれ、日本や米国市場の半分に相当する規模であり、成長が期待できると話した。
孫社長、鴻海の現地生産に期待感
ソフトバンクは6月、インドのバーティ・エンタープライゼズ、鴻海と合弁でSBGクリーンテックを設立すると発表した。SBGクリーンテックについて孫社長はニューデリーで、インドに太陽光発電所を建設する計画に今後10年以内に200億米ドルを投じると説明した。鴻海に関連設備の供給で協力してもらい、インド現地生産により、ナレンドラ・モディ首相が掲げる「メーク・イン・インディア(インドでモノづくりを)」に応えると述べた。
ソフトバンクは、インドは日照時間が日本の2倍、太陽光発電所の建設コストは日本の半分にすぎないことに目を付け、日本での経験をインドに持ち込んで、インドを太陽電池生産の重要拠点にしたい考えだ。
裸眼3D連盟を創設
一方、鴻海グループの富智康集団(FIHモバイル)は先日、中国・広東省深圳市で、特殊な眼鏡をかけずに3D(3次元)映像が見られる、裸眼3D産業連盟を世界で初めて立ち上げた。今後10億人民元(約200億円)規模の開発者基金を創設する。
裸眼3D連盟のメンバーは、深圳超多維光電子(スーパーD)が裸眼3D技術、天馬微電子が裸眼3Dディスプレイを提供、FIHがハードウエアを製造し、米ドリームワークス・アニメーションが3Dコンテンツを製作する。
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